FOLK TOYS NIPPONをお読みいただき、フォークトイからさらに郷土玩具の深みへ、という方向もありますが、個人的には民具に興味があります。
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この「藁の力」という本は、サブタイトルにもありますように、「民具の心と形」ということで、藁の民具だけでなく、身のまわりのある材料をつかった、日用品を取り上げている本です。モノクロなので、読み物中心。
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いっぽんのぼう、つえ、ごとく、じざいかぎなど、いわゆるニッポンとか和を超えたよさがあります。
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これはJASPER MORISONのASHTRAY。
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フォークトイも、「ざるかぶり犬」と「うそ」、「だるま」がこの本の中には登場してきます。いわゆるモノから俗信を掘り下げて、もう少し読み解いていてなるほど、という本書です。冒頭にはこんなメッセージが添えられています。
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私たちの祖先は、何気ない日々の生活用具の中に、あるいは、一本の棒切れに、様々のモノを見てきた。それを見取り、読み取ることは、私たちが未来を構築していく上で、重要な糧となるに違いないと考えている。
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本書に掲載されているものは、どれもが武蔵野美術大学民俗資料室のものだそうです。このコレクションは宮本常一氏が武蔵野美術大学で教えることになってから集められたもの、だと解説されています。同資料室には民具から郷土玩具まで相当な数のコレクションが収められています。フォークトイも以下のようなものがあります。

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ちなみに「藁の力」の表紙は岩手県のヤクヤマイ人形。ちょっと呪術的でこわいですが、「てるてる坊主」だって、あれはなんだろう? って考えるといろいろ面白いです。
「うなゐの友」と「巨泉玩具帖」
「FOLK TOYS NIPPON」とは、直接関係はないのですが、最近、発売されたフォークトイ関連本に日本のおもちゃ―玩具絵本『うなゐの友』より
があります。ぱっと見だけでも、渋いです。
FOLK TOYS NIPPONを読んで、フォークトイってかわいいなって思っていただけた方、しかし、掲載しているモノ以外にも、ほんといっぱいあります。そんな中、本来はどんなだったのか、ということで、いまでも参照されることが多いのが「うなゐの友」。
時代を経るにつれて、いろいろなものがお土産品として複製、発明されていく中で(それはそれで「いやげもの」的でおもしろい世界です)、この本で描かれている当時から続くものが、ツウや蒐集家の間でいわゆる本来の郷土玩具とされています。
フォークトイは、単にかわいいマスコット、というだけではなく、ゆるキャラというわけでもなく、こういうマニアックで面白い世界もある、ということをぜひ知っていただきたいです。
同様のものに、「巨泉玩具帖」というものがあり、こちらも参考されることが多いようです。インターネット上では、大阪府立中之島図書館のWEBで公開されており、無料で見ることができます。
いろいろあるので、けっこう楽しいです。たとえば、「FOLK TOYS NIPPON」でも紹介している虻凧や五色鹿・竹鹿は、以下のような形で描かれています。どの絵も、素朴ですが鮮やかさもあり、かわいいです。ディテールの描き方にも、特徴があります。


http://ningyodo.library.pref.osaka.jp/cgi-bin/book_select.cgi?g_id=1
「FOLK TOYS NIPPON」では、そんなベースに基づきながらも、現代的にも通用するものをセレクトしています。
今回、たまたま最初に出した本がフォークトイでしたが、いわゆるモノだけに限らず日本の民俗的な世界、造形とデザインがそれぞれつながる接点を、現代的視点でこれから先、本にして行けたらと思っています。
